亡き知人に捧げる追悼
ひとつだけ、思い出をここに残そう。忘れてはいけない、貴重なあなたの記憶として。
以前に、ある団体に寄付をしていたね。あなた自身の過去を思い出してのことだと思う。経験のない僕には、理解が及ばないことだった。でも、あなたの知見と、それに基づく優しさは理解できたと思う。あなたの、深い哀しみと優しさに触れた。心からは、まだ理解できていないけども、理性では受け止められると思っていた。でも、あなたの哀しみを全て理解していたわけじゃなかった。それが残念。
あなたがいなくなってしまった今、この思い出が真に理解できるようになったかというと、まだそれは怪しい。なぜなら、僕はあなたが見た深淵を覗きこむ羽目になったことは、まだないから。あなたが見た深淵を理解するためには、僕自身もあなたが見た深淵を覗き見て、理解しなければいけないだろう。残念ながら、まだ僕はあなたが見た深淵をちゃんと覗いていない。だから、あなたが見ていた世界を後追いする必要があるのです。
だからお願いです。あなたが見ていた世界を、僕にも全部見せてほしい。あなたが見ていた世界を、僕も見たい。あなたがあのとき寄付をした、その理由を、僕も知りたい。
あなたがいなくなってしまったのが、とても寂しい。
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